量子コンピュータと材料科学

最近(8月終わり)にScience誌にGoogleが54量子ビットの量子コンピュータを用いて簡単な化学計算の実行に成功したとの論文が掲載された。下はナゾロジー(https://nazology.net/)からの記事となる。現在はまだ簡単な計算しかできないが、研究が進展するとコンピュータの中で材料開発ができるかもしれない、とのGoogle研究者コメントがある。

量子コンピュータというと、仮想通貨の暗号を破ることができるためにビットコインが危機になる、というようなイメージしか持っていなかったが、調べてみると量子コンピュータの最も有望な適用先が材料科学であるらしい。具体的には電池材料等を含む素材開発や製薬分野の開発など。従来のコンピュータでは原子の数が増えるに従って計算量が爆発的に増えてしまって現実的でなくなるが、量子コンピュータの量子ビットを増やすと計算量も爆発的に増えるので対応できる、という理屈のようだ。

素材企業が拓く「量子コンピュータ」の未来
QunaSys × アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社はじめにごく最近まで、「量子コンピュータ」という言葉は、「タイムマシン」と同じくらい空想に近い“遠い未来の技術”というイメージで受け止められていました。GoogleやIBMといった...

例によって、この分野でも米国が先行して、中国が猛追するという図式になっているようで、日本は現段階存在感が薄い。私が勤務している企業も、一応は業界大手ということになっているがこのような視点は殆どないように思われる。そもそも計算科学を実行するマインドが低い。昔(2000年代前半)米国のインターンの材料系の学生2名を受入れたことがあるが、どちらもプログラミングは楽々とこなしていた。元々の素養、教育の違いなのか・・?

なお、量子コンピュータもまだまだ課題は大きく、自然放射線による外乱影響がかなり大きそうとの報告もされている。今後の研究の進展により回避することができるか、今後目が離せない技術領域と言えそうだ。

#量子コンピュータ #材料科学 #自然放射線

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