人類が一夫一婦制を選択した理由

芸能人の不倫ニュースが結構マスコミなどに取り上げられる。不倫は不法行為ではあるが犯罪ではないらしい。不法行為は法律に触れる行為で、犯罪は刑事罰が科せられる行為。つまり不倫をすると通常刑事罰は科せられないが、民事訴訟になると賠償金が発生しうるということになる。不倫が不法行為となるのは法律で一夫一婦を規定しているためで、そもそも何故人類は何故一夫一婦制をとっているのかが疑問になって少し調べてみた。

かつて「絶滅の人類史」という本を読んだときに、人類が進化する過程で密林から平地に出てくるようになり、その際に一夫一婦制を選択したのではないか、という説が紹介されていた。この本の著者は更科功さんという方で、この方の記事を見つけた。またこの著者がほぼ同じようなことを記載している「若い読者に送る美しい生物学講義」という本もあるようで、その本の内容が記載されたのがその下のサイトである。

人類は一夫一婦制に向いていないのか
人類が類人猿から分岐するキッカケとなったのは、人類が一夫一婦制に近い配偶形態をとるようになったからである。これは、人類史の分野における有力な説ですが、人類が一夫一婦制に向いていないというのは、それなりに人気のある考えのようです。それでは、ど...
【カギは一夫一妻制!?】人類だけが「直立二足歩行」をするようになったワケ
世界には多様な生き物がいるけれども、直立二足歩行するように進化したのは人類のみであるという。それは何故なのだろうか。実は、「一夫一妻」の社会を作ったことが関係している──。ユーモアたっぷりに教えてくれるのは、ロングセラーとなっている『若い読...

これらの本によると、乾燥化等により密林が減少して疎林に住まざるを得なくなった一部の類人猿では犬歯の縮小と直立二足歩行がほぼ同時に進行した。犬歯の縮小は、雄同士の争いが少なくなったことを意味し、一夫一婦制に移行したことと対応する。一方、直立二足歩行は一夫一婦制を選択した雄が自分の子供に食料を運んでくるために選択された。つまり、一夫一婦制と直立二足歩行とは非常に関連が深く、一夫一婦制は人類の生存戦略そのものとも言える。そのように考えると、一夫一婦制は人類のあり方自体に関わるもので、そう簡単に否定できるようなものではない、ということになる。

しかし、人類が一夫一婦制が選択したのは性病が原因ではないか、という考え方もある。下のサイトはカナダの大学の研究成果の紹介で、集落に住む人の数が増えると一夫一婦制でないと性病が広がりやすい、との結果が得られたということだ。このため人数の少ない集落では一夫多妻制が生まれやすいこととも対応しているという。

人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌 研究
【4月13日 AFP】人間が一夫一婦制となり、大半の動物にとって自然な行為である、より多くの配偶関係を持つ「乱婚」を拒絶するようになった理由は何なのだろうか。

これらの説はそれぞれを否定するものではないので、どちらも正しいのかもしれない。食料説にせよ、性病説にせよ、人類が一夫一婦制を選択したことはそれなりの合理性を持つものであったのだろう。

ところで、もし人類が食料を運ぶために直立二足歩行を選択したのであれば、運搬、運送する行為というのも、同様に人類の生存戦略に直結する行為ということを意味している。確かに四足歩行では物は運送しにくいし、その後の人類の生活を豊かにした商業や工業は全て運送するという行為を前提として成立している。最近ではネット販売の比率が増大して運送業の役割が増大していると思われるが、それもヤムナシなのかな、という気もしてきた。

#一夫一婦制 #直立二足歩行

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