新型コロナ騒動以降、全国的、世界的にリモート会議が増えた。会社でもプライベートでもZoom会議がデフォルト化しつつあるようにも思える。10年くらい前はTV会議システムを会社が導入していて使用していたが、音声も途切れることが多いなど辛抱して使用しないといけないイメージであった。これに比べるとZoom会議はかなり楽になった。しかし当然ながら実際に顔を合わせて打合せするよりも情報量は少ないし、細かいニュアンスも伝わりにくい。
そんな中で、最近全身を投影できるホログラムボックスが開発された、とのニュースを見た。既に市販されているが、価格690万円、重量180㎏と個人で導入するには相当のハードルがある。また、3Dに出演する人を撮影するための環境も作らないといけないようで、そのためにも100万円オーダーの金額がかかりそうだ。

今後は廉価版も発売予定のようなのでそれに期待したいところだが、その人が3Dディスプレイ上で動いていると、もう本人がそこにいるのと大きく変わらないのかもしれない。しかし、通常の状況では全身までは必要なく、恐らく上半身だけが投影されていれば十分だろう。そのような簡略型の3Dディスプレイはないのだろうか? と思って3Dディスプレイの状況を少し調べてみた。
まずMicrosoft社のHoloLensがある。これはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のもので、PCを必要とせずスタンドアローンで使用できる。空間をつかむような動作をすることでクリックすることができるものだ。価格帯は約50万円くらい。サイトを見る限り、一般用というよりも教育や企業向けのもののようだ。また、いちいちHMDを装着するというのもハードル感がある。メガネをかけて3Dが見えるのは一時期流行った3Dテレビや映画と同じで別に新しくない、とも言える。

やはり裸眼で3Dを実現して欲しいところだが、調べてみると簡単なものであれば夏休み自由研究レベルで自作することもできるようだ。透明のアクリル板のようなものを四角錐状に加工して上部を開いた方として下部にディスプレイやスマホで4つの像を映すと3D化するらしい。但しこの方法では3Dっぽく見えるだけで、後ろにいっても後ろの像が見える訳ではない。

商品のディスプレイを主目的とした3Dディスプレイも既に販売されている。幾つかの方式があるようだが、面白いのはLED光源を並べたブレードを高速回転させることで残像を利用して3Dディスプレイを作るもの。下にある会社の商品を示しているが、ブレードを幾つも繋げて大きな像を作ることもできるようで、なかなか近未来感がある。
最後に単純なディスプレイに裸眼で観察できる3D画像を描かせることができるディスプレイが最近Looking Glass Factory社から発売されている。クラファンでの販売で、小さいモニター(7.9インチ)で3.5万円、大きいもの(32インチ)では約190万円となっている。既存の2Dの写真を3D変換してくれるようなサービスも提供しているようだ。アニメや漫画のキャラが3Dで動くと面白いかもしれない。

なお、ここではホログラムという表現を使用したが、厳密にはホログラム技術には該当しないものもあるかもしれない。ボリューメトリックディスプレイというような表現もあるが、一般にはホログラムの方が通りが良いので各社ホログラムという表現を使用したがるようだ。いずれにせよ、このような技術が広がってくると旅行に行かずとも旅行気分が味わえるようになる日がくるかもしれない。
#ホログラム #ボリューメトリックディスプレイ

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