火山や地震が多い日本においては、それらのリスクは常にある。地震の方が発生頻度が高く、特に関東地方に住むと頻発している印象なのでどうしてもそちらに目が向くが、火山活動も一度起こるとその影響は大きい。今回、日本国内あるいは近傍の火山活動について調べてみた。
火山活動については、その1回の噴火の大きさが火山爆発指数(VEI)という指標で表される。VEIは1から8まであり、その火砕物の量で定められている。最近では破局噴火というような言葉も用いられている。VEI8レベルの噴火が起こるのは数万年に一度とされているようだが、実際に起こると人類が滅亡してもおかしくないような甚大な影響があるとされている。
2015年には英国マンチェスター大学より、「世界で最も危険な火山Top10」というものが発表された。下にその内容が記載されているが、日本国内の火山が2つもノミネートされている。4位に阿蘇山、堂々の1位は硫黄島であった。

調べてみるとややこしいのだが、硫黄島というのは東京都と鹿児島県に存在し、東京都は「いおうとう」、鹿児島県は「いおうじま」と発音する。どちらも硫黄の臭いがするからそのような名前がついたと思われ、どちらも火山島である。上記でノミネートされたのは東京都の「いおうとう」の方である。東京硫黄島は現在急速に隆起が進んでいるそうであるが、調べてもこれまで大噴火が起こっていたのかどうかは不明であった。
一方の鹿児島硫黄島は約7300年前にVEI7相当の噴火を起こし、これは鬼界カルデラを形成したことで知られる。鬼界カルデラというのはいかにもおどろおどろしい名前だが、九州の南にある海域に存在し、鬼界ヶ島がある地域ということで付けられた名前である。鬼界ヶ島というのは平安時代に遥か南の島々を指す言葉であったそうだ。ここで大規模噴火が起こった7300年前というと縄文時代に相当し、この大噴火の影響で南九州の縄文人はほぼ絶滅したとされている。また、阿蘇山の方も約9万年前にAso-4と呼ばれるVEI7相当の大噴火を起こしている。このときの火砕流は山口県の秋吉台まで達したそうなので、もし今この規模の噴火が起こったら熊本県や福岡県はほぼ壊滅状態になると思われる。鹿児島の硫黄島付近の大噴火は日本の過去1万年の歴史の中では最大規模であったとされている。
日本近傍の火山の噴火において、VEI7以上の噴火は7千〜1万年に1度の頻度で起こっていたそうだ。火山の噴火や地震を防止することは恐らく人間の技術では困難と思われるが、そろそろ危ない状態であることを予想することは不可能ではない。特に火山の方は地下に溜まったマグマを一気に放出する事象であるため、マグマ量をモニターしていればある程度の危険性は予測できる筈だ。と思って調べていたら、桜島のマグマ量の推定データがあった。詳細は下に記載されているが、これによると現在既に結構危ないレベルまでマグマが堆積しているようだ。大正時代に死者58人を出した大正噴火のマグマレベルに近づいている。しかしこの大正噴火のVEIは4であったようだ。VEI7レベルというのはこの1000倍の噴火量なので考えただけでも恐ろしくなる。桜島の噴火についてもなかなか「今日起こります!」と言うのは難しいのだろうが、起こる可能性がある、と考えて対応する必要があるのだろう。

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