最近事情があって依存症について調べる機会があった。最近の研究では、依存症は脳の変質による病気である、と認識されているらしい。特定の薬物(酒や覚醒剤)や行為(ギャンブルや買物、SEX)により脳内にドーパミンが分泌されて幸福感を味わい、その追及が何よりも大事、となってしまう状態が依存症である。誰しも食事や恋愛、買物等するといい気分になるだろうが、それが常に最優先とはならない。そこの制御がきかなくなるところが問題なのだろう。
依存症になった人は、その薬物や行為を繰り返すことでドーパミンの分泌を得ようとするが、脳には耐性があるため前と同じ量では前ほどの幸福感は得られない。そこでどんどん薬物摂取量や行為がエスカレートするところに特徴があるという。
しかし、依存症の人に限らず恐らく人間は誰しもドーパミンを求めている。食欲や性欲を満たす行為もそうだろうし、賞賛を得たり「いいね」を貰ったりする行為も恐らくそうだろう。若い時のように社会経験が少ないときには自分がどのように振舞うと最もドーパミンが分泌されやすいかが分からないが、年を経て経験を積むにつれてそれが分かってくる。そうすると、自分が幸福感をより得やすい行動をとる傾向が強くなるように思われる。会社に所属していると自分の都合だけで行動できないが、リタイア後は殊更にそうなるだろう。
人間の幸福感と年齢の関係を調査した結果があり、先進国において47~48歳が最低で、これ以降年齢を重ねるにつれて幸福感が高まるとの結果が得られているようだ。下はダートマス大学による調査結果で、横軸が年齢、縦軸が幸福度の評点(7段階)を表す。その下はこの辺りについてより詳細に報告したブログの記事。

自分の感覚から言っても、40代が最も苦しかったような気がする。会社からのプレッシャーが強く、家庭でも子供が思春期を迎えて父親の果たす役目が大きくなる時期であるものの、仕事が忙しくそれに応えることが難しい時期となる。日本の会社では55歳で役職定年となるところが多く、これを超えると会社では少しは楽になる。そのころには子供も社会人となり、色々な重圧からは解放されやすくなる。
人類の長寿化が進行して、年をとってからの時期が長くなっている。昔の70代と現在の70代とでは若々しさが異なるようにも見える。健康を維持することができれば、脳の機能から考えても、これからの老人は客観的にどのような環境であれ幸福感は得られやすくなる可能性は高いのだろう。
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