経済学のタブー

最近経済学に興味を持ち、色々な本を読んでいる。特にマクロ経済学に興味があり、以前も貨幣数量説について記載した。

この中での考察はフィッシャーの交換方程式(MV=PT)は常に成立する式(恒等式)であることを前提としている。しかしこれは間違いではないか、という指摘もあるらしい。Mは貨幣流通量、Vは貨幣の流通速度、Pは物価、Tは取引量を示す式であるが、右辺のTは実体経済を反映するのに対して左辺のMは実体経済と金融経済の両方を含むので、それを修正する必要がある、との主張で、そう言われると確かにそうだという気がする。この式の右辺は金融経済を考慮していない。サウサンプトン大学のヴェルナー教授の主張で、ヴェルナー教授によると、実体経済と金融経済と分けてそれぞれに交換方程式を考慮すべき、ということになる。

現在、日本はインフレ目標を定めて金融緩和をしている訳だが、その効果は殆ど表れていない。これは従来の交換方程式に基づくと貨幣の流通速度が低下したため、と説明される。しかしそれでは何故貨幣の流通速度が低下するか、については説明できない。

一方、ヴェルナー理論によると、現在金融緩和をしているにも関わらず物価が上昇しないのは、単純に市場に流れた貨幣が金融経済側に流れているため、ということになる。現在株が記録的な高値を記録し、ビットコインも最高値を更新したが、これらの事象について明快に説明可能となる。

そもそも実体経済よりも金融経済の方が大きくなっている現在において、金融経済を無視する従来の交換方程式の考え方はおかしなものに思えてくる。この辺りについて記載されているのが、下の書籍である。

そもそも経済学の主流となっている理論では、貨幣についてあまり考察されておらず、これがそもそものタブーになっているようだ。この問題を取り扱っておられた山口薫先生という方は、同志社大学の教授をある日突然解職されたそうだ。現在その山口先生の著書「公共貨幣」を読んでいるが、この中にも一般では語られることのない話が記載されている。まだ読書途中であるため、これらについてはまた別の機会に取り上げたい。

#交換方程式 #ヴェルナー理論 #公共貨幣

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