男と女の生存戦略

たまたまネットをみているときに孔雀の画像が出てきた。孔雀の尾羽根は見るからに立派だが、どう考えても餌の獲得しやすさや敵からの見つかりやすさ等、生存には不利に働く。何故なのだろうか?と思って調べると昔から進化論では有名な話であるらしい。今回この辺りを調べてみた。

一説によると孔雀の羽は単純な進化論では説明できないので、ダーウィンは孔雀は大嫌いだと言っていたとも言われる。現在では特にオスにみられるこのような派手な形質の獲得を説明するための幾つかの説がある。その中で最も有望なのはハンディキャップ仮説(原理、理論とも呼ばれる)と呼ばれるものだ。

ハンディキャップ理論 - Wikipedia

この考え方によると生存競争に不利な形質を持っているオスは、ハンディキャップを背負って生きている訳であり、そうでありながらちゃんと生存しているのであるから、他のオスよりも優れた何かを持っていることを意味する、というものだ。12オンスの大きなグローブをはめて6オンスのグローブの選手と対等に戦うボクサーのようなものだろうか。メスから見るとそれだけ優秀なオスであり、子孫を残すに足るという判断となるのだろう。

そもそも、オスは毎日のように精子を作って放出すれば良いだけであるのに対してメスは卵子を月に1度育てて、一度受精すれば10ヶ月間胎内で育てなければならず、産まれた後も授乳しなければならない。このためメスの生殖コストはオスよりも遥かに大きい。このため原則的にメスがオスを選ぶ構造となっている。ヒトという種で考えるとこれ以上増えても仕方ない気もするが、個人としてはやはり子供はほしいし、自分の遺伝子を残したい本能もある。

ところでハンディキャップ仮説の考え方は人間には当てはまるのだろうか。人間の外見的な特徴というと、身長、体重と顔、体毛の濃さくらいであるが、生存に不利な特徴は低身長、低体重、高体重当たりだろうか。少なくとも現代社会ではどれもモテない要素にしか思えない。昔々の狩猟時代にどうだったかを考えても、これらがモテ要素になるとはあまり思えない。太った人は恐らく食べ物を持っているということだから、太めの人がモテた可能性はあるがこれはハンディキャップ仮説とは言えないだろう。

では、人間でのオスの外見上のモテ要素は何だろうか。現代であれば身長があり、細マッチョのイケメンだろう。イケメンという点では、最近の研究で世界的に好まれる顔には共通点があり、その共通点を持つ顔の人は免疫力が高いということが報告されている。つまり、本能的に生存能力の高い人を選んでいて、そのような人は子孫を残しやすいということになる。

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仮に高身長の男性がモテてより子孫を残しやすいとしたとき、その社会の平均身長は段々と高くなることが考えられる。実際に古代の縄文時代の平均身長は150cm代であったそうで、明治以降に急速に身長が伸びた。これは通常は栄養状態がよくなったことで説明されるが、メスの選択の影響も幾ばくかはあるのかもしれない。

#ハンディキャップ仮説 #性淘汰

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